暴走書家

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『問題の問題-1-』

 俺は、昔から、人見知りをしなかったからか、男女問わず、友達は多かった。
 俺から気さくに相手に話し掛けてかけていったし、そんな俺に気軽に話し掛けてくる人間も多かった。
 馬鹿話をしたり、宿題を見せ合ったり、放課後になると、グラウンドが暗くなるまで遊びまくったりしていた。

 小学校から中学校に上がる時、もう既にお受験戦争に巻き込まれていて、親の勧めで進学塾にも通っていた。
 そこで、勉強するのも嫌いじゃなかったけど、その頃はまだ、遊ぶ方が楽しくって、そこそこの偏差値は取れていたものの、中学受験は失敗して、地元の公立の中学校へ進学した。

 公立の中学校に進んだのは、俺みたいに受験に失敗した人間か、元々、そんな事に興味のない人間かのどちらかだ。
 俺は受験には失敗してたけど、塾に通っていただけあって、結構進んでいて、その中学校では、5本の指から落ちた事はない。
 たまに、成績の良さを鼻にかける人間もいたけれど、俺は、そんな事なかったので、逆に、成績がいい事を知って吃驚(びっくり)する人間も多かった。

 部活も野球部に所属していて、学校が規定するギリギリの時間まで、白球を追い続けていた。
 野球も好きだったけれど、残念ながら、そっちの才能はなくって、試合では常にベンチウォーマーだったが。
 でも、その方が、俺には合っていた気がする。
 ベンチで大声を出して、皆の応援をするのも楽しかったし、ムードメーカーとしての才能の方が勝っていた。

 1年の頃は、一旦塾に通うのは止めていたが、高校受験は、少しは頑張ってみようかと、2年になってから再び通い始めた。
 一旦、通うのを止めていた所為で、始めは、あんまり塾での成績は良くなかったが、次第に勉強の感を取り戻し、成績もアップしていった。

 相変わらず、学校での休み時間は馬鹿な事ばっかりやっていたが。
 中学生にもなると、次第に、周りも色めき立ち始めて、何組の誰々と、何組の誰々が付き合っているだとか、何組の誰が可愛いだとか、そんな話も出てき始める。
 俺自身も、告白されて、隣の組の女の子と付き合っていた。

 付き合うっていっても、一緒に帰るだとか、本当にごくたまに、ご飯を食べて、遊園地や映画館に行ったりする程度だったが。
 だって、中学生が、そんなにお金なんて持っているはずないから。
 それに、俺には部活もあったし。

 だから、付き合うっていっても、本当に友達気分。
 俺が、その子と付き合っていると、友達に知られると、羨ましがられたり、キスはもうしたの、とか聞かれたけど、まあ、そこら辺は、適当に流すって感じで。
 俺って言うキャラが、それで憎まれないんだから、本当に得してると思うよ。

 まあ、俺自身は、誰が誰と付き合おうが、大して興味はなくって、そんなに、他人の恋愛事情に話題を馳せるのは不思議だったけれど。
 興味がないから、そういうネタには疎くって、情報を仕入れてくる人間は、どこから仕入れてくるんだろうと、そっちの方が興味があった。

 興味がないから、知らないのは当然で、そういう話を友達が、持ち掛けてくる度に、驚いてみせると、余計に、向こうは得意気になって話しかけてきた。
 こういうのって、芸能人の恋愛ネタがスクープになったりするのと同じなのかな、なんて考えてた。

 そんな俺は、本当は、野球部の先輩に淡い恋心を抱いていて、当然、普通に告白する事なんて出来ない事もわかってたし、ああ、俺って、結構健気だな、なんて思いつつも、性欲に目覚めつつあった 俺の、夜のオカズはそんな先輩だった。
 ああ、ごめんなさい、先輩、頭の中で何度も先輩の事を考えて、オナニーをしてました。

 そうです、俺はゲイなんです。
 もうずっと前から気付いてたんです。
 それでも、その女の子とは付き合ってたよ、一応。
 だって、本当に友達感覚だったし。
 だから、キスも何もしてないよ。

 3年に進級して、先輩も、卒業していって、高校進学も具体的にどこを目指すか決めなくちゃいけなくなって、偏差値や両親と話し合った結果、一応、都内では2番目に当たる進学校を受験することに決めた。
 まあ、受験す事を決めただけで、受かった訳じゃないけど。
 その学校に決めたのは、合格圏内だったから。
 でも、油断は禁物でしょ?
 だからちゃんと、勉強してました。

 そのおかげで、ちゃんと受かったし、塾での最後の方の模試の結果では、もう1つレベル高い所、狙ってみたら、とも言われてたんだけど、妥協とか、危険な橋は渡りたくないから、とか言うんではなくて、ええっと、ぶっちゃけて言ってしまうと、家から近かったから。
 はい、そんな、簡単な理由です。
 だって、遠くに通うって事は、朝早いって事でしょ? 辛いじゃない。

 そんで、その高校に通うようになりました。
 そこは、男子校で、おお!オトコの園!とか思ったんだけど、そんな甘いもんじゃないです。
 だって、すぐ近くには女子校があるし、学校から外に出れば女の子は沢山いるし、他の生徒にとっては、断然そっちの方が、良い訳で。
 後さ、いくらオトコばかりだからって、もう少し、教室とか綺麗に使おうよ。

 ゲイだってばれなければ、友達は、やっぱり沢山できて、それはそれで、楽しかった。
 うん、本当に、俺って、学校生活エンジョイしてる。
 いいの、いいの、友達で。
 俺だって、オトコだったら、皆が皆、そういう対象になる訳じゃないんだから。

 まあ、でも、それだけ、オトコがいれば、好みのタイプの1人や2人がいない訳でもなくって、 良いなあ、とか思いながら、不毛な事をやってるんですよ。
 けど、いつまでも、そんなんじゃ嫌だから、そういう場所に顔を出すようになりました。
 んー、俺は、基本的に同年代の方が好きだなぁ。

 そんなに、純情系でもないし、実際にセックスに興味あったし、多少年齢が離れてても、好みの範疇(はんちゅう)に入れば、セックスしてました。
 向こうが遊びでも、1回きりでも、セイフティーの楽しめればノープロブレムで。
 そうそう、相手が、タチでもネコでも、どっちでもよかったね。
 あ、でも、こんな風に言うと、俺が、かなりの範囲で、オトコがオールオーケーみたいな感じじゃん。

 まあ、でも、始めの内は何事も、経験してみる事だよね。
 フケ専とか、デブ専とか、外専とか、まあ、それぞれ人の好みだろうけどさ、俺が嫌だったのは、若い子が好き、って言うおっさん。
 特にタチの方。
 確かに、俺は、まだ若いかも知んないよ。
 だけど、いずれ、年食っていくんだよ。
 若い男喰い散らかしてんじゃねーよ。

 あ、でも、あのネコのおっさんは、ちょいMっ気あって楽しかったかも。
 若い子に犯されてる感じでするのがいいんだって。
 俺って、Sっ気あったのかな? とか思ったけど、それは違ったみたい。
 別に、他のオトコと、セックスする時に、そういう気持ちって、起きてこないから。

 で、やっぱオトコが好きだから、ちょっと、おねぇ系は苦手かなぁ、って思った。
 体格とか、そんなに気にしないけど、ばちっとオトコだ、って思える方が良い。
 そんでも、いつまでもダレ専っぽいのもなぁ、って。
 いや、ダレ専って言っても、本当に誰でも良い訳じゃなくて、好みのタイプはあるから。

 うーん、で、ある程度、経験してくると、やっぱり、ちゃんと欲しいなぁ、とか思い始めてきた。
 そうすると、どういう相手がいいか、って、値踏みを始めるんだけど、何となく、しっくり来る相手がいないなぁ。
 運命の相手、とか夢見てる訳じゃないんだけどさ。

 それで、少し年上のオトコと付き合ってみたけど、結局3ヶ月と持たずに駄目になりました。
 理由? 理由は何だったんでしょうね。
 よく言われる、セックスの不一致ってやつでしょうか?
 ちょっと違うような気もしますが、ネコが嫌なわけじゃなくて、でも、タチりたい、って言った時に、思いっきり、拒否されました。
 んで、気まずくなってエンド。
 やっぱ、セックスの不一致ですね。

 ええと、それから、やっぱり、ちょっと年上だったけど、今度は、ネコの相手と付き合ってみて、逆に、相手にタチってもらいたくなって、一応、やってみたんだけど、相手には、あんまりそれが合わなかったみたいで、やっぱり、駄目になりました。

 俺が、我侭なんですか?
 やっぱり、セックスの相性って難しい問題ですね。
 その上、気も合わなくっちゃいけないなんて。

 それで、また、気さくなセックスだけの相手に戻ってしまいました。
 まだましなのは、それでも、相手が見つかるって事でしょうかね。
 でも、ちゃんと相手が欲しいんです。

 あ、そうそう、高校の話がないがしろになってしまいましたね。
 進学校だから、ちゃんと勉強もしてます。
 友達も相変わらず沢山います。
 合コンにも参加させられました。
 女の子に告白されたけど、今度は、丁重にお断りしました。

 そしたら、友達に、『(しゃく)だけど、お前、頭良いし、顔も良いし、モテるんだから、あれだけ、可愛い子、振ったら、もったいないぞ』と言われました。
 俺には、オトコの友達に『格好いい』と言われた方が、何倍も嬉しかったんですけど。
 勿論、その友達にそのケがないのはわかってます。

 男前に産んでくれてありがとう、お父さん、お母さん。
 おかげで、オトコにも、オンナにもモテます。
 あ、オンナにも、はつけたしね。
 ただの友達としてのオンナだったらいいけど。

 ああ、それでも、何度も言うようですが、ちゃんと相手が欲しいんです。
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