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年末を迎えるに当たって、俺も裕和も、割と仕事が忙しくなっていた。
先日は、久々にお互い少しは時間が取れるという事で、バーで会って会話を交わしたが、その後は、仕事に追われていた。
週末に二人で鍋にしよう、という話は出ていたが、土曜日も、お互い抱えている仕事があって、それも、時間的に早く終わりそうもなかった。
まあ、それでも、日曜日は休みが取る事が出来るし、多少遅くなっても、スーパーが空いているなら、そこで買い物をして、一緒に食事を摂れるのは嬉しかった。
週末を迎える前に、冬の冷たい雨が降ったこともあって、ぐんと冷え込んできた。
それで、俺は、コートを取り出してきて、それをスーツの上に着て出勤している。
それでも、まだ、冬本番の寒さは、まだまだこれからなんだろう。
俺は気付かなかったが、夜中に、少し雪が舞ったというのを職場の同僚から聞いた。
ここ数年来、大雪に見舞われたこともないし、それ程、積もるような場所ではない。
まあだからこそ、何年前になったか忘れてしまったが、かなりの雪が積もった時は、交通状態は、結構混乱したみたいだ。
俺自身は、まだ子供だったから、とても珍しくって、楽しんでいたが。
裕和の実家は、結構、雪が降る場所らしいから、毎年のようにやってくるこの時期は大変らしいが、わかっている事なので、こちら程慌てる事はないと言う。
まあ、それでも、こちらでの生活にもう慣れてしまったから、殆ど戻る事はないけれど、あの感覚には、中々戻れないだろう、と言っていた。
そうして、週末を迎え、俺は、仕事が上がれそうな時刻、待ち合わせ場所に着けそうな時刻を、裕和にメールで送った。
裕和からは、裕和の方が、早めに終われそうだから、その時刻までに、出来るだけの準備をしておくから、直接、家まで来てくれれば良いと返事が返ってきた。
一緒に、買い物に行こうかと、待ち合わせをする事にしていたのだが、それならそれでも良いか、と思う。
仕事に、ある程度めどが立った時、裕和の家に着けそうな時刻をメールした。
裕和の家に着いた時は、取り敢えず、材料は揃っている、と言う段階だった。
一番初めの大方の調理は、キッチンのコンロで行って、出来上がったところで、テーブルの上に簡易式のガスコンロを設置して、そこに火をつけ、そこに土鍋を乗せた。
そして、お疲れ様、とまずは、ビールをグラスに注いで、口にする。
熱い鍋から、とんすいに具をとって、少しずつ冷ましながら、それでも冷めてしまわないうちに、食べる。
「やっぱりいいよね。こうやって、向かい合って、一つの鍋をつつくのも。」
「そうだね。普通の料理でも、それはそれで良いけど、冬場のこういったものもいいね。」
「他の料理よりも、結構手軽でいて、食べるのを楽しめるのがまたいいな。」
「温かいのを、ゆっくり、そのまま、ね。」
「そうそう。」
そうやって、具剤をほぼ全て引き上げてから、ご飯を入れて、卵をかける。
酒の方も、ビールを空けて切って燗をつけた。
「こういうの、五臓六腑に染み渡るって言うんだろうね。」
「本当に、カラダの隅々まで暖まってくるね。」
これも、確かに日常の一部なのだけれども、その中でも、ゆったりと、トクベツ
な時間を過ごしている気がする。
まあ、トクベツな時間は、それだけではないけれども。
全ての食事を終え、一息ついた時には、もう結構時間が経っていた。
風呂に入って、そろそろベッドに行こうかと、裕和がそう言ってきたので、明日、特に急ぐわけではな いけれども、一区切りいれようかと、それに応じた。
そうして、先に風呂を上がらせてもらって、ベッドの上で、横たわって裕和が上がって来るのを待つ。
俺は、夏場でも、シャワーよりも湯船に浸かるのが好きだ。
だから、一人でも、長湯をする訳ではないのだが、そうする事が多い。
例えば、オトコと外で、セックスをするのに、シャワーだけ浴びても、家に帰って、湯を張って入りなおしたりしていた。
俺がそうするのを知っているから、裕和が俺の家に来る時は、勿論、俺が風呂を張るし、俺が、裕和の家に泊まりに来ても、必ず、湯船を使う。
裕和自身は、夏場はシャワーだけの事が多いらしい。
冬場は、湯船が恋しくなるみたいだが。
裕和が上がってきて、ベッドの上で寛いでいた、俺に覆いかぶさってくる。
俺もそれに答えて、口付けを交わし、より深い口付けを求めて、裕和の舌に俺の舌を絡ませる。
何度も絡めながら、唇の触れる角度を変えていく。
「…ん……ふ……」
呼吸まで奪い合うかのように、それでも、奪い去ってしまわないように、その口付けを堪能して。
それから、裕和が、俺の肌に舌を指を這わせてくる。
乳首を摘まれて、そのまま指で弄られてカラダが快感に敏感に反応する。
「あ……んん……裕和……」
「イイ?」
「ん、うん……ぁ……」
両方の乳首を弄られて、片方に、唇が降りて来て、甘噛みされ吸い上げられる。
そうやって、刺激される度に、堪らなくなって、ペニスも勃起している。
昂ぶっているのは、裕和も同じで、そのペニスは、同じように勃起している。
それを味わいたくて、体勢を一旦変え、俺は、裕和のペニスに舌を這わせ、口で咥えていった。
ある程度、硬度を持っていたペニスが、口の中で、更に張り詰めてくるのがわかる。
「…ん……憲次……イイよ……でも、もう、それ以上は……」
裕和のペニスから口を離し、再び、裕和の愛撫に身を任せる。
俺の勃起したペニスに口淫を受けながら、裕和はローションの滑りを借りて、指をアナルに挿入してくる。
アナルの入り口を解されて、内壁を刺激され、同時に口淫も受けているから、たまらなくて。
「……裕和……も……」
裕和は、指を抜いて、ペニスにゴムを装着し、俺のアナルに挿入してくる。
初めはゆっくりと、亀頭を飲み込ませ、そこから奥まで侵入させてくる。
抽挿を開始されて、アナルでペニスを受け入れる感覚を味わう。
「……ぁ……はぁ……んん…あ……あぁ……っ…」
裕和と付き合うようになって、抱かれる事にも、慣れた。
そして、そこから、快感を得る事にも。
徐々に抽挿のスピードが増して、前立腺を突き上げられて、射精感がつのってくる。
「裕和……もう……イきそ……」
「ん、俺も。もう……」
一段と激しく、突き上げられながら、ペニスも扱かれて、アナルを締め付けながら、達していた。
裕和も、その裡で達したようだった。
そうしながら、唇を求めて重ね合わせた。
一呼吸おいてから、今度は、俺が、裕和のカラダを求めていく。
その肌を刺激し、快感を引き出して、再び勃起してくる、お互いのペニス。
それを、お互いの手で扱き合って、硬度を増していく。
裕和のアナルを指で解してから、俺は、ペニスを挿入していった。
その締め付けによる快感を受けながら、抽挿を繰り返す。
「…ん……あぁ……イイよ……憲次……」
突き上げながら、限界を感じて、裕和も射精へと導いていく。
「ん……憲次……っっ!」
「…く…ん……っっ!」
そうして、絶頂を迎えていた。
呼吸を整えながら、ベッドにみを沈めている。
「裕和、年末年始、一度は顔出すんでしょ? いつにするの?」
「え、ああ。2日に、ちょっとだけ顔出してくる。憲次は?」
「2日かあ。俺は、1泊するから、2日に出て、その日泊まって、翌日、夕方くらいに帰ってこようかな。」
「大晦日と元旦は、一緒にいられる、って事か。」
「ん、うん。そうだね。出来たらそうしたいな。それまでに、自分の家の掃除は済ませて。」
「俺は……本当に久し振りだな。そうやって、正月を迎えるのって。今は、結構、そういうの、関係なく仕事してる人間っているだろ? 一人で過ごすのも嫌いじゃないし、そういう時間も欲しいけど、憲次と付き合い始めてから、割と、今までより一緒にいる時間が多くなって、俺って、寂しい訳じゃないけど、一緒に過ごせる時間が好きなんだな、と思うよ。」
「俺も、結構そういう感覚あるからなぁ。」
「……何年か前かな。結構、というか、かなり好きな相手がいて、付き合ってたんだけどさ、向こうが、本人自ら『仕事人間』って言うし、それくらい忙しくって、殆ど、一緒にいる時間が取れなかった事があってさ。向こうは向こうで、それなりには、好きで付き合ってたと思うんだけどさ。仕事人間、って言っても、仕事がなければ駄目か、とか、そういう訳ではなくて、それでもその仕事が好きでやってるからさ、そういう風に仕事に向かえる面も憧れてた部分もあって。俺は、仕事は仕事で大切だけど、生活の糧であって、それ以外の時間も欲しいからさ。向こうが、仕事をそれだけ重要視してるのがわかってるから、そこを無理して会いたいとも言えなかったし、それでも、一緒にいられる時間が、殆どなくて、それはそれなりに慣れたつもりだったけど、好きでいても、そういう状態、っていうのは、きつかったね。」
「今でも、好きだったりする?」
「俺は、その時はその時で付き合ってる相手の事、好きだけど、別れてから、そういう風には、感じないよ。まあ、たまに、ふと思い出すことはあるけどね。今みたいに。」
「俺も、そうなれるかなぁ。裕和と会って、話して、付き合うようになって、一時よりは、そういう風に感じる事はなくなったけど、きっぱり振り切れたか、と言うと、自信ないからなぁ。」
「振り切れなくても、辛いと思わなくなっただけでも、少しは変わったんじゃないか? まあ、でも、実際、顔を合わせるんだろ? 今度。同窓会で。」
「少しは、変わった、かな。実際に、顔を合わせたら、どうなんだろう。まあ、だからって、あいつとの間が何か変わるわけじゃないけどね。」
辛い思い出。
辛かった思い出。
今抱えている想い。
ふと思い出すけれども、ただ、過去としての事象。
今現在、裕和といて、その先は、どうなっているんだろう。
先日は、久々にお互い少しは時間が取れるという事で、バーで会って会話を交わしたが、その後は、仕事に追われていた。
週末に二人で鍋にしよう、という話は出ていたが、土曜日も、お互い抱えている仕事があって、それも、時間的に早く終わりそうもなかった。
まあ、それでも、日曜日は休みが取る事が出来るし、多少遅くなっても、スーパーが空いているなら、そこで買い物をして、一緒に食事を摂れるのは嬉しかった。
週末を迎える前に、冬の冷たい雨が降ったこともあって、ぐんと冷え込んできた。
それで、俺は、コートを取り出してきて、それをスーツの上に着て出勤している。
それでも、まだ、冬本番の寒さは、まだまだこれからなんだろう。
俺は気付かなかったが、夜中に、少し雪が舞ったというのを職場の同僚から聞いた。
ここ数年来、大雪に見舞われたこともないし、それ程、積もるような場所ではない。
まあだからこそ、何年前になったか忘れてしまったが、かなりの雪が積もった時は、交通状態は、結構混乱したみたいだ。
俺自身は、まだ子供だったから、とても珍しくって、楽しんでいたが。
裕和の実家は、結構、雪が降る場所らしいから、毎年のようにやってくるこの時期は大変らしいが、わかっている事なので、こちら程慌てる事はないと言う。
まあ、それでも、こちらでの生活にもう慣れてしまったから、殆ど戻る事はないけれど、あの感覚には、中々戻れないだろう、と言っていた。
そうして、週末を迎え、俺は、仕事が上がれそうな時刻、待ち合わせ場所に着けそうな時刻を、裕和にメールで送った。
裕和からは、裕和の方が、早めに終われそうだから、その時刻までに、出来るだけの準備をしておくから、直接、家まで来てくれれば良いと返事が返ってきた。
一緒に、買い物に行こうかと、待ち合わせをする事にしていたのだが、それならそれでも良いか、と思う。
仕事に、ある程度めどが立った時、裕和の家に着けそうな時刻をメールした。
裕和の家に着いた時は、取り敢えず、材料は揃っている、と言う段階だった。
一番初めの大方の調理は、キッチンのコンロで行って、出来上がったところで、テーブルの上に簡易式のガスコンロを設置して、そこに火をつけ、そこに土鍋を乗せた。
そして、お疲れ様、とまずは、ビールをグラスに注いで、口にする。
熱い鍋から、とんすいに具をとって、少しずつ冷ましながら、それでも冷めてしまわないうちに、食べる。
「やっぱりいいよね。こうやって、向かい合って、一つの鍋をつつくのも。」
「そうだね。普通の料理でも、それはそれで良いけど、冬場のこういったものもいいね。」
「他の料理よりも、結構手軽でいて、食べるのを楽しめるのがまたいいな。」
「温かいのを、ゆっくり、そのまま、ね。」
「そうそう。」
そうやって、具剤をほぼ全て引き上げてから、ご飯を入れて、卵をかける。
酒の方も、ビールを空けて切って燗をつけた。
「こういうの、五臓六腑に染み渡るって言うんだろうね。」
「本当に、カラダの隅々まで暖まってくるね。」
これも、確かに日常の一部なのだけれども、その中でも、ゆったりと、トクベツ
な時間を過ごしている気がする。
まあ、トクベツな時間は、それだけではないけれども。
全ての食事を終え、一息ついた時には、もう結構時間が経っていた。
風呂に入って、そろそろベッドに行こうかと、裕和がそう言ってきたので、明日、特に急ぐわけではな いけれども、一区切りいれようかと、それに応じた。
そうして、先に風呂を上がらせてもらって、ベッドの上で、横たわって裕和が上がって来るのを待つ。
俺は、夏場でも、シャワーよりも湯船に浸かるのが好きだ。
だから、一人でも、長湯をする訳ではないのだが、そうする事が多い。
例えば、オトコと外で、セックスをするのに、シャワーだけ浴びても、家に帰って、湯を張って入りなおしたりしていた。
俺がそうするのを知っているから、裕和が俺の家に来る時は、勿論、俺が風呂を張るし、俺が、裕和の家に泊まりに来ても、必ず、湯船を使う。
裕和自身は、夏場はシャワーだけの事が多いらしい。
冬場は、湯船が恋しくなるみたいだが。
裕和が上がってきて、ベッドの上で寛いでいた、俺に覆いかぶさってくる。
俺もそれに答えて、口付けを交わし、より深い口付けを求めて、裕和の舌に俺の舌を絡ませる。
何度も絡めながら、唇の触れる角度を変えていく。
「…ん……ふ……」
呼吸まで奪い合うかのように、それでも、奪い去ってしまわないように、その口付けを堪能して。
それから、裕和が、俺の肌に舌を指を這わせてくる。
乳首を摘まれて、そのまま指で弄られてカラダが快感に敏感に反応する。
「あ……んん……裕和……」
「イイ?」
「ん、うん……ぁ……」
両方の乳首を弄られて、片方に、唇が降りて来て、甘噛みされ吸い上げられる。
そうやって、刺激される度に、堪らなくなって、ペニスも勃起している。
昂ぶっているのは、裕和も同じで、そのペニスは、同じように勃起している。
それを味わいたくて、体勢を一旦変え、俺は、裕和のペニスに舌を這わせ、口で咥えていった。
ある程度、硬度を持っていたペニスが、口の中で、更に張り詰めてくるのがわかる。
「…ん……憲次……イイよ……でも、もう、それ以上は……」
裕和のペニスから口を離し、再び、裕和の愛撫に身を任せる。
俺の勃起したペニスに口淫を受けながら、裕和はローションの滑りを借りて、指をアナルに挿入してくる。
アナルの入り口を解されて、内壁を刺激され、同時に口淫も受けているから、たまらなくて。
「……裕和……も……」
裕和は、指を抜いて、ペニスにゴムを装着し、俺のアナルに挿入してくる。
初めはゆっくりと、亀頭を飲み込ませ、そこから奥まで侵入させてくる。
抽挿を開始されて、アナルでペニスを受け入れる感覚を味わう。
「……ぁ……はぁ……んん…あ……あぁ……っ…」
裕和と付き合うようになって、抱かれる事にも、慣れた。
そして、そこから、快感を得る事にも。
徐々に抽挿のスピードが増して、前立腺を突き上げられて、射精感がつのってくる。
「裕和……もう……イきそ……」
「ん、俺も。もう……」
一段と激しく、突き上げられながら、ペニスも扱かれて、アナルを締め付けながら、達していた。
裕和も、その裡で達したようだった。
そうしながら、唇を求めて重ね合わせた。
一呼吸おいてから、今度は、俺が、裕和のカラダを求めていく。
その肌を刺激し、快感を引き出して、再び勃起してくる、お互いのペニス。
それを、お互いの手で扱き合って、硬度を増していく。
裕和のアナルを指で解してから、俺は、ペニスを挿入していった。
その締め付けによる快感を受けながら、抽挿を繰り返す。
「…ん……あぁ……イイよ……憲次……」
突き上げながら、限界を感じて、裕和も射精へと導いていく。
「ん……憲次……っっ!」
「…く…ん……っっ!」
そうして、絶頂を迎えていた。
呼吸を整えながら、ベッドにみを沈めている。
「裕和、年末年始、一度は顔出すんでしょ? いつにするの?」
「え、ああ。2日に、ちょっとだけ顔出してくる。憲次は?」
「2日かあ。俺は、1泊するから、2日に出て、その日泊まって、翌日、夕方くらいに帰ってこようかな。」
「大晦日と元旦は、一緒にいられる、って事か。」
「ん、うん。そうだね。出来たらそうしたいな。それまでに、自分の家の掃除は済ませて。」
「俺は……本当に久し振りだな。そうやって、正月を迎えるのって。今は、結構、そういうの、関係なく仕事してる人間っているだろ? 一人で過ごすのも嫌いじゃないし、そういう時間も欲しいけど、憲次と付き合い始めてから、割と、今までより一緒にいる時間が多くなって、俺って、寂しい訳じゃないけど、一緒に過ごせる時間が好きなんだな、と思うよ。」
「俺も、結構そういう感覚あるからなぁ。」
「……何年か前かな。結構、というか、かなり好きな相手がいて、付き合ってたんだけどさ、向こうが、本人自ら『仕事人間』って言うし、それくらい忙しくって、殆ど、一緒にいる時間が取れなかった事があってさ。向こうは向こうで、それなりには、好きで付き合ってたと思うんだけどさ。仕事人間、って言っても、仕事がなければ駄目か、とか、そういう訳ではなくて、それでもその仕事が好きでやってるからさ、そういう風に仕事に向かえる面も憧れてた部分もあって。俺は、仕事は仕事で大切だけど、生活の糧であって、それ以外の時間も欲しいからさ。向こうが、仕事をそれだけ重要視してるのがわかってるから、そこを無理して会いたいとも言えなかったし、それでも、一緒にいられる時間が、殆どなくて、それはそれなりに慣れたつもりだったけど、好きでいても、そういう状態、っていうのは、きつかったね。」
「今でも、好きだったりする?」
「俺は、その時はその時で付き合ってる相手の事、好きだけど、別れてから、そういう風には、感じないよ。まあ、たまに、ふと思い出すことはあるけどね。今みたいに。」
「俺も、そうなれるかなぁ。裕和と会って、話して、付き合うようになって、一時よりは、そういう風に感じる事はなくなったけど、きっぱり振り切れたか、と言うと、自信ないからなぁ。」
「振り切れなくても、辛いと思わなくなっただけでも、少しは変わったんじゃないか? まあ、でも、実際、顔を合わせるんだろ? 今度。同窓会で。」
「少しは、変わった、かな。実際に、顔を合わせたら、どうなんだろう。まあ、だからって、あいつとの間が何か変わるわけじゃないけどね。」
辛い思い出。
辛かった思い出。
今抱えている想い。
ふと思い出すけれども、ただ、過去としての事象。
今現在、裕和といて、その先は、どうなっているんだろう。
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