暴走書家

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『白香桜乱-6-』

 彼女と僕、二人で、その部屋にて僕が彼女の微笑んだ視線によって犯されながら、僕自身の勃起したペニスに手を這わせて扱きたて、射精を迎えるか、そうではなくて、彼女の知り合いの男性を交えて、僕が男性にアナルを犯されながら、同様に彼女の視線を受け、そこに快感を得て射精を迎えるか、それは、その時その時によって異なってくる。
 やはり、男性の都合もあるのだろう。

 そして、その日は、男性を交えて、行為が行われた。
 その部屋に入った時から、僕は、その先の行為を期待して、性的高揚を覚え、服を脱ぐ前から、どうしようもなくペニスを勃起させている。
 彼女の言葉によって促されて、僕は、全て衣服を脱いでいき、その欲望の証である勃起したペニスを彼女の前に(勿論、その男性にもだが)曝している。
男性のズボンのジッパーを歯で咥え、降ろしていき、そこから半ば勃起したペニスに舌を這わせる。
 それから、ペニスを口の中に含んでいき、口淫を施す。
 このペニスが、彼女の視線と共に、僕のアナルを犯してくれるのだと、そして、そんな僕を彼女は望んでくれているのだと、益々、期待に胸を膨らませて、と言うよりも、ペニスを、張り詰めさせていくのだが。

 口淫を施しながら、僕は、アナルにジェルを塗りこめて受け入れられるように慣らしていく。
 そのアナルは、今、調度、彼女の視線に晒されている事だろう。
 直接見る事が出来ないのが、残念だ。

 コンドームを男性のペニスに装着してから、身体の向きを変えて、今度は逆に、顔を彼女の方に向け、アナルを男性に曝す。
 そして、男性のペニスが僕のアナルに挿入されてくる。
抽挿され、僕の身体を、揺さぶるように突き上げてくるその感覚を受けながら、僕は、必死で、彼女と の視線を合わせようとする。

 男性にアナルを犯されながら、彼女の綺麗な笑みによって、僕の全身が、犯されている。
 彼女が、普段、綺麗だけれども、無表情だからこそ、その笑みは、より僕を興奮させるのだ。
 犯されながら、限界が近付いているのを彼女に訴え、その時は、直接は言葉はもらえないのだけれども、より穏やかになった笑みによって、直接的に得られるアナルを犯される快感と、彼女の視線から得られる間接的な、快感によって、僕は、射精した。

 射精を迎えて、彼女は、ロッキングチェアーから立ち上がり、僕と男性の方へ向かって歩み寄ってきて、それぞれが、それぞれの箇所に口付けた。
 僕は、床の上に放った、僕自身の精液を綺麗に舐めとる。

 一連の行為を終えると、いつものように、彼女と男性が挨拶を交わし、男性は、去っていく。
 再び、彼女と僕、二人に戻った家で、これから、夕食時になるので、彼女は、自室に戻り、僕は、キッチンへ向かい、食事の用意をする。

 僕は、彼女から、男性の事について、知る必要がないと言われているし、僕も取り立てて知りたいとも思わないので、そのまま、ずっと知らずにいくのだろうと思っていた。
 彼女の希薄な人間関係の中で、どうやったら知り合いが出来るのかわからなかったし、男性が、僕と彼女の家に来る以外で、出会う可能性は、無いだろうと、どこかで思っていた。

 だが僕は、仕事の関係上で男性と顔を合わせる事となった。
 人と人との出会いの偶然性と必然性の境界線がどこにあるのかわからない。
 始めと言うのは、いつも偶然なのかもしれない。
 その偶然の出会いの中で、それで終わってしまったり、出会った事さえ気に留めなかったりする事もあれば、そこから、何らかの関係を結ぶ事もある。
 まあ、僕と男性とが、初めて出会ったのは、彼女の紹介であり、偶然ではないのだろうけれども。

 仕事のある企画で、他社との提携を組む事となった。
 それ程、相手は、大きな会社ではないが、企画としては、ある程度の規模でもあり、僕が、責任者、という訳ではないが、今後の僕が社で責任を負っていく上で、必要な経験だろうという事で、僕にもある程度の事が任されていた。
 主たる業務は、僕の会社の方にあり、それに相手の会社が参画する、という形だ。
 その時、相手の会社からやってきたのが、社長であり、代表取締役の人間と、数人のそれに関わるのだろう人間だった。
 その社長、というのが、その男性だった。

 顔を合わせた時、僕も気付いたけれど、男性も気付いたのだろう。
 だが、まあ、仕事という事ともあり、別段、表情を変えるのではなく、冷静に、仕事の話をしていた。
僕も、それが、出来ていたと思う。
 企画に関する、話し合いの中でも、それぞれ、意見が出たが、両社、ある程度、納得のいったところで、一段落つき、その日は、それで終わりとなった。

 その話し合いが、お開きになってから、僕は、男性に声を掛けられた。
 その日、僕が抱えてた仕事も、その企画の事だけだったし、断る事も出来ただろうが、特に知りたいとは思っていなかったが、こういう風に会った事で、多少は興味が湧いたのだろう、会社の近くのカフェに行った。

 そして、それぞれ、飲み物を頼んだ。
 男性から、『君は、俺の事、彼女から、何て聞いてるの?』と尋ねられた。
 『知り合いだと。特に知る必要はないと』僕は、彼女に言われている事を、そのまま男性に返答した。
 『そう。それで、君自身も、俺の事、特に気にしない、と』
 『まあ、そうですね』
 『ふーん。まあ、いいけどね』

 そう言った、男性の手元が見えた。
 左手の薬指に、指輪をしている。

 『あの……ご結婚されてるんですか?』

 年齢的に見ても、僕よりも、上なのはわかるし、まあ、一概に年齢だけで、結婚の有無を言えるわけではないのだが、特におかしくはないだろう。

 『何? 何で?』
 『いえ、指輪、されているので』

 男性は、その指輪を見て、僕に答えてきた。
 『これ? この指輪は、まあ、一種の魔除け、かな。一応は、ペアなんだけどね。結婚してる訳じゃないよ。君、始め、彼女が言った事、覚えてない? 俺が、ゲイだって』
 『え……ああ、そう言えば。でも、魔除け、って、何でですか?』
 『変に、女性が寄って来ないように、とか、あまり、結婚に関して触れられないように、とかね。』
 『はあ。あ、でも、ペアリング、なんですよね?』
 『一応、ね。まあ、だから、同じのを、持っている相手はいるんだけどね。勿論、男だよ。俺にしても、相手にしても、お互い、ある程度の付き合いはあるにしても、セックスフレンド的な付き合いだからね。相手にとっても、魔除け、だね。俺が、君に手を出しても、どうこう言う相手でもないし、相手にとっても、そう。それでも、別に、お互い、あちこち手を出してるわけじゃないから、病気に関して心配する事はないよ。彼女も、そこら辺の事情、わかってるからね。だからでしょ、俺に話し持ちかけたのだって』

 『僕よりも、彼女との付き合い、長いですよね。僕は、貴方が、彼女の事、好きなんだと思ってました』
 『付き合い……は、まあ、ともかくとして、知り合ってからは長いよ。彼女の事、好きか、嫌いか、と問われれば、好きなんだろうけどね。言ったように、俺は、ゲイだし、まあ、それ以前にも、問題はあるんだけど、彼女がそういう対象にはなったりしないよ。君に対してもそう。君が好きなのは、彼女なんだし、君自体を俺が、どうこうしようとする気はないよ』
 『まあ、そうですね。貴方が介入してきても、僕が好きなのは、彼女に変わりありませんし』

 『君が、どこまで彼女の事をそう思っていられるかは、謎だけどね。彼女にとっては、絶対に君が必要かって言うとそうではないと思うけど、かなり大きな位置にいると思うね』
 『彼女にとって、僕が? 僕にとって、彼女が今はもう、手放せないくらい大切な存在だと思ってましたけど』
 『……そういう君の存在は心強いよ。彼女と君とは、全く違うけど、俺には、何となく、運命的に感じるね。誕生日、一緒なんだろう? ある種、桜ん坊、みたいだね』
 『そう、ですか。でも、僕にはよくわからないですけれど、貴方にも、ペアリングを持つ相手がいらっしゃるんでしょう?』
 『それはねえ。俺が、君に手を出してる事、知らないけど、もし知ったら、きっと、面白がって、君に手を出しそうな奴だからね。まあ、そんな事はさせないけどね。それは、彼女が望む範囲じゃないから』

 『彼女が……ですか。貴方にとっても、どういう意味かわからないけれど、彼女は、大切なんですね』
 『まあ、色々な面でね。俺の会社にしても、彼女の資金も結構しめてるしね』
 『あ、そうなんですか』
 『君も、彼女の大方の事を知っているんだろうけど、それでも、君が知らなくて、俺が知ってる事もあると思うけど、まあ、これに関しては、彼女の承諾なくして話したくはないしね。いずれは……という気はするんだけど、今はその時じゃないと思うし』
 『いずれは、ですか』
 『何となくそんな気がね。まあ、取り敢えずは、仕事の方、よろしく』
 『あ、こちらこそおよろしくお願いします』

 そうして、男性と別れた。
 家で、仕事の話などしないけれど、彼女に、男性と顔を合わせたことを話した。
 彼女は、ただ『あら、そう』とだけ言っていたが。

 男性は、僕がどこまで彼女の事を思い続けられるか、謎だと言った。
 それが、僕にとっては謎だった。
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コメントコメント


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新しい展開ですね。
この思いがけない再会がどのように波紋していくのか楽しみです。

きっちょん | URL | 2009年01月04日(Sun)22:13 [EDIT]


僕と彼女だけの閉じられた空間に介入してきそうな男、興味深いです。
あの部屋で過ごしているときには単なる道具みたいな存在だったと思うけど、それぞれに自由な人間として対峙すると、また関係性が変わってくるかもしれませんね~
最後の1行。さすがドM(笑)

瞳 | URL | 2009年01月04日(Sun)23:45 [EDIT]


三人の絡み合いが展開を読みにくくして想像が拡がります。
彼女と彼はどんな関係があるのだろうか、あれこれ考えてしまいます。

まー | URL | 2009年01月05日(Mon)19:00 [EDIT]


 
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