暴走書家

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『白香桜乱-5-』

 彼女に、自慰行為を見つけられて、彼女の目の前で、自らのペニスを扱きたてて、そうして、精神的に、より興奮し、単なる自慰行為ではなく、得られる快感を知った。
 そして、彼女から、これからは、僕一人で勝手にしないように、と言われた。
 性的興奮を覚え、ペニスが勃起しても、物理的に、自慰行為を禁止されているわけではないから、彼女のいないところで、自慰行為を行う事も可能だったけれど、それでは、僕は多分満たされないから、そうしなかった。
 また、彼女の許可を得ずに、それを、彼女に見つけてもらえるように自慰行為を行って、誓約を守らなかった、罰として、彼女から、何らかのいさめを受けるのも、僕の心をくすぐらないでもなかったが、そうはしなかった。

 やはり、実際に、彼女が僕の目の前にいて、その視線にさらされて行うのが、良いから。
 だから、その時の為に、どうしようもなくペニスが勃起しても、我慢して、待ちわびた。
 彼女が、その事に対して、関心のない時に、行っても意味がない。
 それが、どういう時なのかわからないけれど、僕がいて、僕のそういった性的欲望に対して、興味を示し、それを微笑んで見続けてくれる時でなければ。

 初めての時は、見つかったのが、寝室だった事もあり、そこで、そのまま行ったが、その後は、ある洋室の一室で、ほぼ行われている。
 大した物はないのだけれど、彼女は、昼間など、自室にいるとき以外は、結構その部屋にいることが多いらしい。
 小さな書棚と、ソファ、ちょっとした物が置ける、丸いテーブル、それから、ロッキングチェアー。
 ソファかロッキングチェアーに腰掛けて、ただ、何もしないでいることもあれば、彼女が好きだという、ボードレールの詩集を読んでいる事もある。
 家自体がプライベートな空間だが、その部屋は、彼女にとって、その中でも、特別なときを過ごしている。

 僕は、そういう時以外、僕一人で、その部屋に入ることは殆どないのだが、いや、だから、僕にとっても、ある意味特別な部屋になった。
 僕が行為を行う時は、彼女は、ほぼロッキングチェアーに腰掛けている。
 僕のほうはと言うと、その時によって、直にフローリングの床だったり、ソファの上だったりする。
 今日は、ソファの上で、行うように言われた。
 僕は、下着の中で、既に半ばペニスを勃起させており、下肢に纏っている衣服を脱いでいく。
 全て脱ぎ終えて、ソファに背を預け、膝を立てて両足を開き、その頃には、ペニスは完全に勃起していた。

 そのまま少し間をおいて、彼女が、その先の行為を促すのを待ってから、ペニスに手を伸ばしていく。
 彼女の視線を意識しながら、ペニスを扱く。
 射精へと導くように、それでも、その瞬間が、すぐに訪れてしまわないように、かといって、動かす手の速さを緩める事はない。
 やがて、限界が近付いてきて、彼女に、その事を訴え、彼女の許可を得て、射精した。

 解放の余韻に浸りながら、僕は、床に飛び散った自らの精液を舌で舐め取った。
 そうして、彼女を見上げると、彼女は微笑んでくれている。
 再び、股間が熱を持ちそうになるのを、抑えながら、僕は、脱いだ、衣服を身に着けた。
 机の上においてある、ティーカップが空になっているのを見て、僕は、彼女に、まだ飲むかどうか尋ねると、折角だから、と、僕にもう一つカップとソーサーを言い、僕は、隣に置かれている、ティーポットを持って、台所に向かった。
 新しく、紅茶を入れ、再び、部屋に向かう。
 彼女のティーカップに注いでから、僕の方にも同じように注ぎ、それを口にした。
 純白色のセラミック製のセットで、僕達の結婚祝いに貰った品だ。

 そういえば、と思い出した。
 彼女は、興味なさそうだが、来月は、彼女の誕生日を迎える。
 何かを贈っても(例えば、アクセサリーや花束、ケーキ)、彼女は喜ばないだろうし、下手をすると、どちらかというと、不快にさせてしまうような気がした。
 それに、恐らく、今まで彼女に誕生日に良い思い出はないだろう。
 それが、一つの『記念日』という事さえなかったかもしれない。
 このまま無いものとして、過ごしていくか、結婚して1年目からそうしてしまえば、そのまま通り過ぎていくだろう。
 けれど、やはり、そうしたくなかった。

 ほぼ全てを望まない彼女に、僕が、なにか出来る事はあるのだろうか。
 取り敢えず、その話題を彼女にしてみた。
 彼女は、案の定、と言うか、誕生日の事など、全く気にしていなかった。
 それでも彼女は『嬉しいわ。気にしてくださって』と言ってくれた。
 ほんの些細な事でもいい、僕が彼女に何か出来る事はないだろうか、と尋ねてみた。
 彼女は、暫らく考えて(考えてくれた事も嬉しかった)、『そうすると、貴方の誕生日もすぐなのね』と言った。
 そういえばそうだ。
 彼女の誕生日、イコール僕の誕生日なのだ。
 彼女の事に気をとられていて、僕自身の事を失念していた。

 『そうね。些細……かどうかわかりませんし、当日、と言うのも難しいかもしれませんけれど、貴方もお気に召してくださると嬉しいわ』と彼女は言った。
 それが、どういうものなのかわからなくて、尋ねてみたけれど、彼女は詳しくは答えてくれなくて、彼女自身が支度をするから、と言われた。
 その事が、彼女の望みで、僕に出来る事なのか、と尋ねると、『そうですわね』と答えが返ってきた。

 それから、僕には何か無いのか、と尋ねられて、彼女があまり好まない事はいやだし、僕自身にしても、今年は欲しいものも思いつかなかった。
 彼女と一緒の時間を過ごせればいいし、定番だけれど、一緒にケーキを食べられれば、とそう言ったのだけれど、彼女から『ごめんなさい。わたくし、ケーキ、苦手なの。他のものに出来ないかしら』と、そう言われて、再び考え直し、ケーキのようなもののどこからどこまでが駄目なのかわからなかったが、これは、たまに、彼女が食べているから大丈夫であろう、スコーンを、という事になった。

 当日は、そうして、紅茶をいれ、スコーンを一緒に食べた。
 それから、その週の日曜日、初めて、彼女の知り合いだという男性と、会う事とになる。
 彼女からは、ただ、その日に、知人がやってくるから、という事だけを伝えられていた。
 彼女は、男性を家の中に迎入れた。
 僕も、彼女と共に、その見知らぬ男性を迎える。
 男性は、小さな、紙製の箱を手にしていた。
 それを、彼女に『誕生日だったんでしょう? 美味しいって評判のケーキだから』と言って、手渡していた。
 彼女は、それを受け取りながら『これは、わたくしへの嫌がらせですの?』と言っていたが。
 男性は、その彼女の問いには答えず、僕に、ケーキは苦手ではないか、尋ねてきた。
 僕は、好きな方なので、その旨を伝えると、2個しか入っていないし、僕が2つとも食べていいよ、と言ってきた。
 彼女も、『そうしてくださると嬉しいわ』と。
 もし僕が、苦手だったら、どうするのだろう。
 その事を聞くと、そうしたら、その男性が、自分で持って帰って食べる、と言っていた。

 ケーキの入った紙箱を冷蔵庫にしまい、例の部屋へ、おもむいた。
 彼女が、先に部屋に入り、ロッキングチェアーに腰を掛ける。
 入り口にいる、僕と男性に向かって『お入りになって』と声を掛けた。
 僕と男性は、促されて部屋の中に入る。
 男性は、彼女に向かって『大丈夫なのか?』と尋ねていた。
 それに対して、彼女は、『ええ。私では、出来ませんもの』と答えた。
 何が、なのだろうか。
 男性は、それを知っていて、彼女に尋ねたのだろう。
 そして、彼女の望みであり、僕に出来る事なのだ。

 僕に向かって彼女は、『今日は、全て、お脱ぎになって』と伝えた。
 男性は『俺は?』と彼女に尋ねていたけれど、彼女は『貴方は結構ですわ。』と答えた。
 それから、彼女は、僕に、後は男性の言葉に従うようにと。

 僕は、取り敢えず彼女の言葉に従って、身につけている衣服を、下着を、全て脱いでいく。
 何が始まるのかわからなかったけれど、僕のペニスは、勃起し始めていた。
 男性が、僕の後ろから、そのペニスに手を触れ、『うん。全然駄目、っていうわけではなさそうだね』と言っていた。
 そうして、数回、男性の手によって、ペニスが扱かれた。
 彼女の方に目をやると、彼女は、微笑みながら見つめていた。
 男性からの刺激か、やはり彼女の笑みからだろうか、ペニスは硬くなっていく。

 男性が、僕が今まで特に気にして触れた事のない、乳首に手を這わせ、その小さな突起を摘んだり、してくる。
 『どう? 感じる?』そう男性に尋ねられて、僕はありのままに『…ん……よくわかりませんけど、なんだか変な感じです』と伝えた。
 『んー。感度は悪くなさそうだね。ここも、きちんと感じられるようになるよ。』そう言われた。
 そのまま、暫らく、両方の乳首をいじられた。
 僕は、ペニスに触れたくなって、手を伸ばしたが、彼女に『駄目よ。今日は、まだ、触っては』と止められた。

 男性は、乳首から手を離すと、ソファに座り、僕をそちらに向かせた。
 そして、ジッパーを外し、その男性のペニスを咥えるように、僕に言ってきた。
 『抵抗あるかもしれないけどね、彼女の望みだと思ってやってごらん。どこら辺が感じるかは、わかるでしょう?』
 そう、彼女の望み。
 男性のジッパーに手をかけ、それを下ろしていき、半ば勃起している、ペニスを口で咥えた。
 男性に促されて、舌と唇で、ペニスを刺激していく。
 口の中で、ペニスが硬くなっていくのがわかる。
 『ふふふ。これでね、君のアナルを犯してあげるの。』

 そう言った、男性の言葉の内容が理解できなかったわけじゃない。
 実体験したことはないけれど、肛門性交を知らないわけではないから。
 けれど、それが、僕に……?
 男性が、彼女に尋ねていた。
 『どういう体位が良い?』と。
 『さあ。彼が、私の方を見られるようにしてくだされば』彼女はそう答えた。
 『んんー。後背位が良いのかな。では、彼女の方を向いて、四つん這いになって』
 僕は、言われた通りに、彼女の方に頭を向けて、四つん這いの体勢をとった。
 『ああ、それからこれ。今日は、俺がやってあげるけど、これ、君にあげるから、今度からは、君が自分でやってね。』
 ジェルを取り出し、男性は、それを指に付けて、僕のアナルに挿入してきた。
 潤滑剤によって、違和感はあるものの、スムースに入ってくる。
 挿入された指が、アナルの入り口を解し、内壁を探ってくる。
 内壁のある箇所を刺激された時、快感が走ったのがわかった。
 『……ん……』思わず、声が漏れる。
 それは男性にもわかったようで、そこを刺激しながら、更に指を挿入してくる。
 そのまま、ゆっくりと慣らされてから『もうそろそろ大丈夫かな』と男性が言って、指が抜かれていく。

 男性が自分のペニスにコンドームを装着し、再びジェルを塗りこめて、僕のアナルに挿入してくる。
 『入っていくの、わかるよね。ああ、息を詰めちゃ駄目だよ。苦しいだけだから。』
 僕は、彼女の方を伺って、その姿を、表情を見ながら、大きく息を吐く。
 その瞬間、男性のペニスが、より深く挿入されたのがわかった。
 『うん。いい子だね。ペニスも萎えてないみたいだし』
 そうして、男性は確かめるように僕のペニスに触れてきた。
 触れるだけでなく、扱いて欲しかったが、そのまま手が離れていく。
 男性は、ペニスを抽挿し始めた。
 その引きずり出されるような感覚と、飲み込まされる感覚。
 その不思議な感覚の中で、僕は、確かに快感を得ていた。
 アナルを犯されて、感じている、僕。

 未知の快感に戸惑いながら、僕は、彼女に視線を合わせようとする。
 彼女の綺麗な微笑と、僕の視線が絡み合った。
 彼女は、視線を外さないし、僕も、それを捕らえ続けようとする。
 こんな風にされながら、快感を得ている、僕を彼女が見つめている。
 そして、そこに、より興奮を覚える僕。

 達しそうで達しそうでたまらない。
 でも、中々、そこまで辿り着かない。
 『達けそうかな?』そう男性に尋ねられた。
 『ん……わかりま……せん……』
 『んー。まだ無理そうかな? どうする?』男性は、彼女にそう問いかけ、彼女は『仕方がないですわ。触れても構いませんわよ』と僕に言った。
 僕は、自分のペニスに触れ、扱いていく。
 彼女は男性に『でも、貴方が先に達してはいけませんわよ。彼に、犯されながら達する感覚を味わっていただきたいもの。』そう言っていた。
 男性は、抽挿を続け、僕は、彼女に見つめられながら、ペニスを扱き、その複雑に入り混じった快感の中で、射精していた。

 男性も、僕が射精したのがわかって、自らも精を放った。
 そんな僕と男性を見届けて、彼女が、立ち上がり、近付いてくる。
 そうして、彼女は、僕の顎に指をかけ、上を向かせる。
 『いかかでした? 少しはお気に召していただけたかしら。』そう、僕に感想を求めた。
 犯されて、感じて、射精して、それをずっと見られていて、嘘をつく事など出来ない。
 『はい。とても。』
 『良かったですわ。わたくしも、楽しませていただきましたわ。』
 その言葉も、やはりとても嬉しかった。

 僕は、感謝の印として、誓約の時と同じように、彼女の爪先に口付けた。
 『俺に、謝礼は?』
 『謝礼? 何に対して? 貴方も、楽しんでいただけたでしょう?』
 『それとは別に。』
 『何をお望みですの?』
 『君の口付けを。』
 『わたくしの? おかしな人ね。ご自身で、ゲイだと仰られているのに』
 それでも、彼女は、男性の望みどおり、軽く唇を触れ合わせた。

 『では。失礼して』
 『ええ』

 男性が、去っていき、彼女と二人きりになる。
 そして、日常の時間が再び回り始めた。
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