暴走書家

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『この瞬間を永遠に-2-』

「疲れた?」
「いや、大丈夫だよ。今日は、それ程ハードじゃなかったし、体力ないと仕事やってけないからね。」
「良かった。それに、今夜は、遅くなっても、明日休みだから、ゆっくり寝てられるもんね。」
「そうだな。本当に久し振りだし。」

 そう言って、俺は琢磨に再び口付けをした。
 こういう機会は重宝しないと損だし。
 たまに焦らすように浅く、それでは物足りなくて深く唇を重ねて、十分に味わっていく。

 琢磨は、今度は俺に主導権を明け渡し、その口付けに応じてくる。
 口付けてる合間に、俺は琢磨の肌に指を這わせていく。
 本当に疑うような食生活をしている琢磨だけれど、自分で『体力がないとやっていけない』と言うだけ あって、肌にはしっかりはりがあって、適度に筋肉がついている。

 その胸にある、乳首に触れ、摘み上げるように刺激していく。
「ん……」
 僅かにあがった快感を示す声に気をよくして、愛撫を強くする。
 琢磨のペニスも感じて勃ち上がってきているし、俺も、琢磨を求めて硬くなっている。

 先ほど、琢磨が俺に使ったローションを今度は俺が手に取り、琢磨のアナルに指を挿入していく。
「ふ…あ…章吾……」
 今日みたいに、時間がある時は、十分たっぷりと慣らしてあげないとね。
 琢磨が焦れて俺を欲しがってくれるくらい。

 可愛い、とかいう言葉は似合わないけど、それでも、俺を抱いている時とは違う。
 琢磨が、俺を欲して抱いてくれるのと同じように、その逆でも、やっぱり、俺のことを欲して欲しいと思ってしまうんだ。
 その事が贅沢なのかどうなのかわからない。

 でも、中々会えない分、持てる時間は有効に使った方が得だから。
「章吾……もう……いいから……イれて……。」
 焦らしてみたって、欲しいと思っているのは俺も同じだから。

 ゴムを被せ、自分のペニスを琢磨のアナルに挿入していく。
 やっぱり久し振りだからかな。
 十分慣らしたつもりだったけど、やっぱりキツい。

 亀頭をゆっくり挿入して、それから、全部、飲み込ませた。
 キツいのは琢磨も同じらしく、それでも、力を抜こうとしている。
「大丈夫そう? もう動いても?」
「ああ、大丈夫。」
 本当に大丈夫か、というとちょっと疑問なんだけど、まあ、琢磨は駄目な時は駄目ってしっかり言うから、それを信じるしかない。

 その締め付けに耐えながら、抽挿を開始していく。
 今夜はもう3度目だから、そんなに早く、射精してしまわないだろうが、それでも、きつく締め付けてくるアナルはたまらない。
 勿論、俺だけ、感じている訳にはいかないから、ちゃんと、琢磨のイイところを擦るように突き上げる。

「んん…あ……はぁ……あ……あ……も、ちょっと…ゆっくり…」
「ああ。」
 少しでも長く感じあっていたいのは同じだから。
 ゆっくりと引き抜いて、そして突き上げて。

 でも、その終わりの時は着実に近付いている。
 最終的に欲しているのはそれで、でも、その間の快感も欲しくって。
「琢磨、そろそろ、イけそう?」
「ん。いいよ。」
 俺はもう限界になっていて、琢磨の中で果てた。
 それから、もう既にイきそうだった、琢磨のペニスを扱いて、射精させた。

「久し振りに、気持ち良くだるい。」
「ジムは? 行ってるの?」
「結構行ってるよ。琢磨こそ行く暇ないんじゃないの?」
「筋力が落ちない程度には行ってるよ。」

「やっぱ、メタボとか怖いもんね。」
「会社で健康診断あるんだろ?」
「取り敢えず、今のところ異常値なしだよ。」
「俺も。まあ、でも、今は割りといい薬出てるから、上手く付き合っていこうと思えば、結構何とかなるよ。」
「早期発見、だろ? やっぱり。」
「ああ。程度が軽い内に治療しておいた方がいいし、本当に軽ければ、薬飲まなくて、生活習慣改善するだけで良いしね。」

「でも、その生活習慣改善って難しくない? 食生活とか、運動とか見直さなきゃならないだろ? 大体、琢磨に食生活どうにかしようって気ないだろ?」
「だから、一応、頑張って、運動してるじゃないか。外食だって、一応メニュー気をつけてるよ。」
「まあ、無理して自炊しろとは言わないけどさ。」
「今は、『無病息災』っていうより『一病息災』って言葉もあるくらいだよ? 少しどこか悪いところがある方が、気を使ったりするんだよ。」

「どんな病気かにもよるだろ?」
「まあ、そうだけどね。でも、『健康病』っていうのもあるんだよ。」
「気にし過ぎってヤツ?」
「俺は外科だから、あんまりそういう系統の薬は扱わないんだけど、内科医だと、患者が、自分で信じてる健康法とかで、ほら、実際、健康食品とかいっぱいあるから、そっちのほうが効くとか思っている患者がいて、困るみたいだよ。」
「しかし、そういう健康病も、金があるからだろ? 変なもんだよな。ちょっと昔は、金が出来たら、食いまくって、その所為で健康損ねて、今度は、その金で健康を買おうって言うんだから。」
「健康番組も増えたからね。ほら、○○が健康にいい、って放送すると、次の日はスーパーとかでそれが売り切れちゃうの。でも、そう言うのって、結局、長続きしないっていうか、次から次にこれ何に効く、あれは何に効くっていうから、移り変わっていくんだよね。」

「医学の進歩も敵わない?」
「進歩してるよ。もちろん、昔はなかった病気の概念とかも発表されたりするし、手術も色々進歩してるよ。手術器具もそうだけど。だから、何年経っても色々勉強していかなきゃいけないし。」
「だよね。昔は不治の病、っていわれてても、今ではそうでもなかったりするもんね。」
「まあ、今でも、どうしても踏み込めない領域ってあるけどね。どうしても、やっぱり寿命ってあるからさ、まあ、老化についても、色々研究されてるけど、決定的には逆らえないだろうな。」
「アンチエイジングとか、流行ってるよね。」
「実際、肌年齢もそうだし、内臓年齢とか、骨年齢とか、色々あるからね。精神年齢は別として。」
「歳をとる事を否定しないけどさ、若くいたい、っていうのはわかるなぁ。」
「そうだね。」

 確かに、生きている間は若くいたい。
 でも、かつて、歴史上の権力者が求めたように不老不死を求めようとは思わない。
 それは、いつか、絶対的な『死』があるからこそ、生きている、という事が重要なんだと思う。

「明日の休み、なんか予定あるの?」
「いいや。特に。ジムには行こうと思ってたけど。」
「久々にさ、映画でも行こうよ。」
「俺、絶対、恋愛映画とかは寝るけど。」
「あ、そういえば、見逃してて、観たかった映画があるんだよね。スプラッタ系のホラーなんだけど。確か、DVDになってるはず。駄目かな?」
「レンタルしてくるの? まあ、良いけど。本当に、好きだね。そういうの。」
「琢磨は見慣れてるかもしんないけど、実物を観たことない俺は面白いよ。」
「実物は実物。映画は映画だよ。」

「いーんだよ。俺は夢見てるだけだから。」
「夢ねぇ。」
「そそ。俺、実際、実物見たら、気分悪くなると思う。映像だから許せるの。」
「でも、内臓とかなんて、章吾自身の体の中にだってあるんだぜ?」
「わかってるけどさ。想像出来ない。したくない。」
「矛盾だねぇ。」
「いいのさ。矛盾を抱えて生きていくのが人間なんだから。」
「まあ、そうだね。さて、そろそろ寝ようか。」
「あ、そうだね。もうこんな時間だ。きっと、明日起きたら、昼だろうなぁ。」
「んじゃ、おやすみ。」
「おやすみ。」

 こうやって、一緒のベッドで眠るのは、本当に久し振りだ。
 何とか時間を作って、ご飯を食べて、セックスをして、でも、やっぱりお互い次の日があるから、泊まる事なく、帰っていく。
 それが、仕方のない事だと、二人にとって、当たり前の事だと思っているけど、こうやって一緒にいられるのはやっぱり嬉しい。

 その時は気付かなくても、その瞬間、瞬間が大切なんだって。
 絶対に待ってはくれないものだから。
 たとえ後になって気付いたとしても、それはそれで仕方がないし、気付けた事実も、やっぱり大切なんだって。

 琢磨とのこの関係がいつまで続くかわからないけど、今、一緒にいられる時はそれはそれで大切に思えるから。

 そして、明日、DVDを見た後、琢磨はイジワルだから、ホルモン焼きでも食べに行こう、なんて言い出すんじゃないかと思ってる。
 まあ、俺も、それは平気だけどね。

 さっさと寝入ってしまった琢磨を、やっぱり疲れていたんじゃないか、と思う。
 疲労感っていうのはある程度は大切で、充実して過ごせるなら、それはそれで良いと思ってる。
 何もかもが満たされるなんて事はありえないけど、もし満たす事が可能なものがあるなら、出来るだけ満たしていきたい。
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