暴走書家

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『共犯者-8-』

 気付けばオトコと付き合っている期間も長くなってきていて、ずるずるとそのオトコの優しさに飲み込まれていた。
 オトコに家に頻繁に出入りするようになって、それまでにない程、健康的な生活をしていると思う。
 夜行けば、どれだけ遅くなろうとも食事を作ってくれるし、もちろん泊まるから、朝食もついてくるし。
 1人分作るのも、2人分作るのも手間は同じらしい。
 逆に、1人分のみ作るのは材料が半端に余って難しいのだそうだ。
 俺が『行っても良い?』と尋ねて断られた事は一度もない。
 ただ、たまに、『今日は帰れない』という事があるようだ。
 帰れない理由が何なのかは聞かない。
 部屋の本来あるべき(あるじ)の居ない場所にいる事も特に苦痛ではなかった。

 オトコを抱いて、それもまた違和感がなくって、その理由が何なのだろうと考えてみても無駄な事だった。

 やっぱり、オトコに抱かれる事の方が多かったけど、その時の気分なのだろうか、抱いてみたくなる事もあって、でも、そのオトコが好きかと問われれば、嫌いじゃないけれど、先輩に持っていた感情とはまた違っていた。

「ねえ、雫さん、今日は、俺がシてもいい?」

「うん。」
 その問いかけが拒否されない事を知っている。
 そのオトコを抱いていても、何となく包まれている感じがする。

 どちらからともなく口付けて、唇を開いて、舌を絡めあう。
 口腔内を蹂躙する舌が気持ちイイ。
 溢れた唾液が、口端を伝って、流れ落ちるのを、舌先で舐めとる。

 裸で抱き合う体温も、口から伝わってくる熱も、とても暖かい。
 それは抱いていても、抱かれていても感じる事で。

「ん……そこ…イイよ……。」
 感じていることを伝えてくれる事が嬉しくって夢中になる。
 それが、お互い感じる事を知っているから。

 俺に快感をもたらしてくれるオトコのペニスが、確かに感じて、硬く勃起している。
 その熱を感じたくて、俺はそれを咥える。
 アナルの熱とはまた違うけれど、口の中もやっぱり暖かくて気持ちがいいから。

「もう…いいよ……直哉くん……。」
 口を離して見上げると、今度は、俺のペニスを咥えてきた。
 やっぱりペニスは、もう十分硬くなっていて。
 舐められて、扱かれて、追い詰められそうになる。
 でも、決して、それでイかそうとしている訳ではない。
 快感を煽る為に、なされている行為だ。

 だって、本気になったら、口だけでイかされちゃう事もあるから。
 それはそれで気持ちイイんだけど。
「雫さん、それ以上は、もう……。」
「うん。」
 ペニスから唇を離すと、再び唇に唇を重ねてきた。

 お互いペニスを咥えた後なのに、全然、そんなこと気にならなかった。
 オトコのアナルが俺のペニス受け入れられるようにローションを手に取り解していく。
「いいよ、直哉くん。もう、イれて……。」
 用意してあったゴムを装着し、そこにもローションを垂らして、イれやすいようにする。
「く…ん……んん……。」
 締め付けられるキツさに込み上げる射精感を何とかやり過ごして、最後まで挿入し終える。
 オトコが、おおきく息をついて、カラダの力を抜いたのを見計らって抽挿を開始した。

「あ…は…ぁ……んん…」
 オトコは中で感じながら、自らペニスを扱きあげている。
 そしてアナルは俺のペニスに射精を促すように締め上げてきて。
「雫さん……も……イきそ……」
「うん。イイよ、僕も……。」
 堪えられなくなって射精して、同時にオトコも放っていた。

 脱力して、そのままでいると、射精して萎えたはずのペニスにまた圧力が加わってきて、再び力を持ちそうになる。
 そんな状態で口付けられるともうたまらなくって。

「ふふ。またシたくなっちゃった?」
 そんなの、わかりきった状態なのに。

「今度は、シてあげる。」
 逆らう余地もなくて、ゆっくり覆いかぶさられた。
 そうされたら、このオトコに敵うはずなんてなかった。
 優しく抱いてくれるこのオトコに身を委ね、二度目の絶頂を迎えた。

「たまに、直哉くんからシてくれるのもいいね。」
 俺は答えにつまる。
「そういえば、直哉くんの先輩と、そのコってどうなってるの?」
「え? どうなんだろう……。」
「最近は会ってないの?」
「いや、そんな事はないけど。先輩が、必死そうなのはわかるんだけど、そのコの方が……。」
「気になるの?」
「なんていうか、不安なのはわかるような気がするし、俺の事も気にしてるみたいだし。」

「結構気に入ってるんだ、そのコの事。」
「そうだね。そうみたい。」
「ふふふ……。そのコと共有してみたら? 秘密を。」
「え?」
「だからさ、先輩に言えないような事をさ、二人で。」
「それって……。」
「そのコも直哉くんの事気にかけてくれてるんでしょ?」
「それは……。」
「良いんじゃない、そういうのも。」

「……雫さん、楽しんでます?」
「うん。」
「他人事だと思って。」
「だって、他人事だから楽しいんじゃん。」
「……」
「興味あるでしょ? そのコにも。思い切ってシてみたら?」
 何を考えているんだか、このオトコは。
「雫さんって、結構イイ趣味してますね。」
「どうもありがとう。」
「褒めてないですけど……。」
「うんうん。わかってる。」

 う……また、あの笑みだ。

「雫さんって、浮気した事あります?」
「僕? うーん。微妙。何? 僕の事気になるの?」

 って、雫さんの方が興味津々じゃないか。

 このオトコの事も気になるけれども、このオトコが発した、天使のようで悪魔の囁きに耳を貸してしまった。
 多分俺も、興味があったからかもしれない。
 その囁きが、どう俺の未来を変えていくだろうか。


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