いつも迎える朝、そして、俺も合わせて家族5人ともそれぞれ仕事へ赴いて行く。
昼間は、それぞれがそれぞれの仕事をこなしていて夜になれば、毎日とは限らないが、それぞれがこの家に帰ってくる。
表立って不穏な事は、殆ど見えない。
父も、母も、法規も、千香も、そして俺も。
他人の家とそれ程比べてみた事はないが、かなり円満な家族像だと思う。
そこに血の繋がりがなくても、あっても。
そうやって、何年もこの家で過ごしてきた。
大きな不満がある訳でもない。
それぞれ、ほぼ全てに対して。
千香は、自分の母親を長く見て育ってきており、そして、そんな母親が、俺達の父親と再婚をした。
恋人を選ぶ時でも、相手の男を見る目は結構厳しいと思う。
それは、千香の要求が多過ぎるのではなくて、母と父の関係を見てきているから、自分の事を、女性として見られることよりも、一人の人間としてみてくれる相手を求めている。
そして、女性にしか出来ない事、男性にしか出来ない事、また、女性には出来ない事、男性には出来ない事、それもわかっている。
もし、そういう男性と出会えた時、いずれは結婚していくのだろう。
それが、今、千香が付き合っている彼氏かどうかはわからないが。
千香が、その時、相手の姓になるのか、それとも、自分の姓にいれるのか、それもどうなるかはわからないが。
どちらにしても、千香が妹である事に変わりないだろう。
そして、千香の選んだ相手と義理の弟になる事も。
法規もまた、結婚していくのだろうか。
そうなった時、俺は、法規への想いを打ち切る事が出来るだろうか。
法規の相手の女性を、義理の家族として受け入れる事が出来るだろうか。
そして、俺は、どうすべきなのだろうか。
まだ、決定的な瞬間を迎えていないからわからない。
その決定的な瞬間が訪れるまで、俺は、このままなのか。
それがいつやって来るかもわからないのに、俺は、それを待っているだけなのだろうか。
それぞれ、お互いが、仕事で忙しい中、久々に、皆、少し遅くなるだろうけれど、一緒に夕食を囲めそうだ、と言う事で、俺も、遊びには出かけず、家で食事を摂る。
出てきた料理の中で、千香が、苦手な食べ物を、俺と法規の皿に乗せてくる。
「千香、お前、そういうところは、本当に子供みたいだな。」
「仕方ないじゃない。食べられないものは食べられないんだから。自分で作る時は、絶対に、自分の食べられないものは料理に入れないし。」
「政司だって、苦手なものくらいあるだろ?」
「それは、勿論。でも、俺は、母さんが作ってくれた物は、全部食べるぞ。法規だってそうじゃないか。」
「まあ、それはそうだが、どうしても食べられないものは、仕方ないだろ?」
好きなものは好き、苦手なものは苦手、何でも美味しく食べられる、それは理想かもしれないが、仕方のない事はわかっている。
それは、食べ物に限った事じゃない事も。
人間関係でも同じ。
やはり、相性の悪い人間はいる。
それでも、一緒に仕事をしなければならない時は、必要最低限に抑えて、お互い気不味くなりすぎないようにする。
そして、相性のいい人間とでも、どこまでも気が許せるわけじゃない事も。
夕食を終えて、暫らく一家団欒をした後、それぞれの部屋へ入って行く。
あまり、これといって順番は決まっていないのだが、風呂に呼ばれて、手が空いていたので、入りに行く。
風呂から上がって、自分の机に向かっていると、部屋の扉が、ノックされた。
入ってくるように促すと、そこに姿を現したのは、同じく風呂から上がったらしい、パジャマ姿の法規だった。
別に、その姿を見慣れていないわけではない。
「何? 法規、どうしたの?」
「ああ……政司、少し、話したいんだけど、構わない?」
「別に、構わないよ。長くなりそうなら、立ったまんまじゃ何だから。そこら辺……って言っても、ベッドしか空いてないけど、腰掛けて。」
「ありがとう。そうさせてもらうよ。」
「で? 何? 話って?」
「俺、ずっと、政司に話さないでいた事がある。政司が、その事をどう感じているのかわからないけど、一応、言っておこうと思って。」
「話さないでいた事?」
「政司は、俺が、気付いている事を知らないだろうから。ああ……でも、それを知ってるのは、俺だけだと思う。父さんも母さんも、千香も知らない。……昔、いつだったか覚えてないが、政司が、家にオトコを連れ込んでいた事があった事を。」
「な……。法規は、じゃあ、知ってたの、その時からずっと。」
「まあ。でも政司が、ゲイなのか、バイなのか、そこまではわからない。政司は、夜遅くなることがあるだろ? 仕事以外で。だから、どっちかわからないけど、そう言う相手が、いるんじゃないかって言うのも、何となくわかってた。それがどっちでも、俺は、そう言う偏見を持たずに見ることが出来る。……俺自身が、ゲイだから。」
法規が……?
そして、法規は勘違いしている。
俺に、相手がいるって言っても、それは、特定の相手ではなくって、ただ、……。
「法規、俺は、バイじゃない。そして、別に、恋人もいない。俺が、俺が、好きなのは、法規だから……。」
「え……?」
一旦、話し出してしまったら、止める事は出来なくなっていた。
今まで、何も話さなかった分、こぼれ出るかのように。
「誰かを、法規の代わりにしていたわけじゃない。だけど、誰とセックスをしても、法規が欲しかった。誰かに抱かれれば、もし、法規が相手だったらどうだろう、って法規に抱かれたくなったし、誰かを抱いても、法規が相手だったら、って法規を抱きたかった。」
「政司……。」
「法規は、それでも受け入れられる? 俺が、ゲイで、しかも、兄弟である、法規の事が好きなんだ。セックスの対象としてだよ。それが、叶う事はない、叶えられる筈もない、わかっていても、そういう欲望や想いは止められない。」
「叶う筈もない……俺も、ずっとそう思ってきた。政司に対して、兄弟以上の感情を抱いてきたから。それでも、ずっと、吹っ切らなければいけないと思っていた。」
法規も、そう思っていた?
ずっと?
俺が、セックスの対象として、法規の事を考えていたように、法規もまた、俺の事を。
叶わない事。
叶えられない事。
でも、そうじゃないのか?
そして、そう思ったら、俺は、自分の衝動を止める事は出来なかった。
ベッドに腰掛けている、法規を押し倒していた。
「政司……?」
「法規が、欲しい。」
法規は、逡巡しているようだったけれど、俺は、そのまま、法規に口付けた。
拒んでは来ない。
だから、俺は、そのまま、法規の口腔内に舌を差し入れて、その舌を絡め取った。
舌で、法規の口腔内を味わい、絡めた舌を吸い上げる。
「……ふ……ん……」
パジャマのボタンを外していって、その肌に指を這わせる。
そして、露になった胸の乳首を摘み上げて刺激する。
そうしながら、口付ける位置を唇から、首筋へ、そして、徐々に下へと移していく。
「ん……ぁ……政司……」
赤く充血し、勃ち上がった乳首を、更に、指で弄る。
反対側の胸へ、口付けを落とし、その乳首を吸い上げて、甘噛みする。
「……あ……ぁ……んん……」
下肢に手を伸ばすと、法規のペニスも、勃起しかけているのがわかる。
その事実に、更に興奮して、俺のペニスも硬くなっていく。
ローションを手に取ると、法規のアナルに指を挿入していった。
「…ふ……ぁ……政司……」
アナルを解しながら、法規のペニスを口に含んでいく。
唇で、舌で、口淫を施し、硬度を増してくる、法規のペニス。
それは、オトコが欲望を隠せない、忠実な証。
それが、俺にって今、法規に。
「法規、イれて、いい?」
「………ああ。」
指を抜いて、ペニスにゴムを被せ、ローションの滑りを借りて、挿入していく。
深く飲み込ませてから、抽挿を開始する。
「んん……ぁ……は……あぁ…」
法規が感じる場所を突き上げながら、法規のアナルの締め付けを感じる。
律動を速めていくと、法規もより感じているようだ。
「はぁ……あ…っ!……ぁ……っ……!」
「法規……イイ……?」
「ん……あ……政司…っ…イきそ……」
俺も、もう、限界が近いのは同じで、硬くそそり勃った法規のペニスを扱いて、射精へと向かう。
「…ぁ…んん…く…ぅ…あ…っ!」
「法規……っ…!」
そうして、絶頂を迎えた。
今、望んで、与えられるならば、それが欲しい。
叶えられる筈のなかった想い。
叶えられる筈もなかった行為。
それが、ここにある。
「法規も、俺の事、欲しかった? 抱いて……」
俺の感じる所を、始めから知っているかのように、愛撫してくる。
「法規……法規……ぁ……」
再び、昂ぶってくる、お互いのカラダ。
その、法規のペニスを受け入れて、突き上げられて、感じて、更に昂ぶっていく。
性格こそ異なれど、全く同じDNA。
それが、交じり合い、溶け合っていく。
そして、若干は異なれど、ほぼ同じ、その容姿。
多分、俺と法規が抱き合う姿は、恐らく、まるで合わせ鏡のようなものだろう。
感じる場所は、どこまで同じなんだろう。
そこに通う神経は、どこまで。
侵されるはずのなかった禁忌が、今、ここで侵されている。
そこに何か実がなることがあるだろうか。
食べてはいけないといわれた、エデンの園のリンゴのように。
男同士だから、物体として実を結ぶ事は決してないのだけれども。
「…ぁ…っ…!…ぁあ…!っ…!法規…!イく…っ!」
「く……ん…ぁ…政司……っ…!」
迎えた絶頂の先に何が見えるのか?
そのリンゴを食べてしまった、俺と法規は?
同じ種の元、生まれた育ったその幹の行き先は。
それから、法規の口から告げられた言葉。
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昼間は、それぞれがそれぞれの仕事をこなしていて夜になれば、毎日とは限らないが、それぞれがこの家に帰ってくる。
表立って不穏な事は、殆ど見えない。
父も、母も、法規も、千香も、そして俺も。
他人の家とそれ程比べてみた事はないが、かなり円満な家族像だと思う。
そこに血の繋がりがなくても、あっても。
そうやって、何年もこの家で過ごしてきた。
大きな不満がある訳でもない。
それぞれ、ほぼ全てに対して。
千香は、自分の母親を長く見て育ってきており、そして、そんな母親が、俺達の父親と再婚をした。
恋人を選ぶ時でも、相手の男を見る目は結構厳しいと思う。
それは、千香の要求が多過ぎるのではなくて、母と父の関係を見てきているから、自分の事を、女性として見られることよりも、一人の人間としてみてくれる相手を求めている。
そして、女性にしか出来ない事、男性にしか出来ない事、また、女性には出来ない事、男性には出来ない事、それもわかっている。
もし、そういう男性と出会えた時、いずれは結婚していくのだろう。
それが、今、千香が付き合っている彼氏かどうかはわからないが。
千香が、その時、相手の姓になるのか、それとも、自分の姓にいれるのか、それもどうなるかはわからないが。
どちらにしても、千香が妹である事に変わりないだろう。
そして、千香の選んだ相手と義理の弟になる事も。
法規もまた、結婚していくのだろうか。
そうなった時、俺は、法規への想いを打ち切る事が出来るだろうか。
法規の相手の女性を、義理の家族として受け入れる事が出来るだろうか。
そして、俺は、どうすべきなのだろうか。
まだ、決定的な瞬間を迎えていないからわからない。
その決定的な瞬間が訪れるまで、俺は、このままなのか。
それがいつやって来るかもわからないのに、俺は、それを待っているだけなのだろうか。
それぞれ、お互いが、仕事で忙しい中、久々に、皆、少し遅くなるだろうけれど、一緒に夕食を囲めそうだ、と言う事で、俺も、遊びには出かけず、家で食事を摂る。
出てきた料理の中で、千香が、苦手な食べ物を、俺と法規の皿に乗せてくる。
「千香、お前、そういうところは、本当に子供みたいだな。」
「仕方ないじゃない。食べられないものは食べられないんだから。自分で作る時は、絶対に、自分の食べられないものは料理に入れないし。」
「政司だって、苦手なものくらいあるだろ?」
「それは、勿論。でも、俺は、母さんが作ってくれた物は、全部食べるぞ。法規だってそうじゃないか。」
「まあ、それはそうだが、どうしても食べられないものは、仕方ないだろ?」
好きなものは好き、苦手なものは苦手、何でも美味しく食べられる、それは理想かもしれないが、仕方のない事はわかっている。
それは、食べ物に限った事じゃない事も。
人間関係でも同じ。
やはり、相性の悪い人間はいる。
それでも、一緒に仕事をしなければならない時は、必要最低限に抑えて、お互い気不味くなりすぎないようにする。
そして、相性のいい人間とでも、どこまでも気が許せるわけじゃない事も。
夕食を終えて、暫らく一家団欒をした後、それぞれの部屋へ入って行く。
あまり、これといって順番は決まっていないのだが、風呂に呼ばれて、手が空いていたので、入りに行く。
風呂から上がって、自分の机に向かっていると、部屋の扉が、ノックされた。
入ってくるように促すと、そこに姿を現したのは、同じく風呂から上がったらしい、パジャマ姿の法規だった。
別に、その姿を見慣れていないわけではない。
「何? 法規、どうしたの?」
「ああ……政司、少し、話したいんだけど、構わない?」
「別に、構わないよ。長くなりそうなら、立ったまんまじゃ何だから。そこら辺……って言っても、ベッドしか空いてないけど、腰掛けて。」
「ありがとう。そうさせてもらうよ。」
「で? 何? 話って?」
「俺、ずっと、政司に話さないでいた事がある。政司が、その事をどう感じているのかわからないけど、一応、言っておこうと思って。」
「話さないでいた事?」
「政司は、俺が、気付いている事を知らないだろうから。ああ……でも、それを知ってるのは、俺だけだと思う。父さんも母さんも、千香も知らない。……昔、いつだったか覚えてないが、政司が、家にオトコを連れ込んでいた事があった事を。」
「な……。法規は、じゃあ、知ってたの、その時からずっと。」
「まあ。でも政司が、ゲイなのか、バイなのか、そこまではわからない。政司は、夜遅くなることがあるだろ? 仕事以外で。だから、どっちかわからないけど、そう言う相手が、いるんじゃないかって言うのも、何となくわかってた。それがどっちでも、俺は、そう言う偏見を持たずに見ることが出来る。……俺自身が、ゲイだから。」
法規が……?
そして、法規は勘違いしている。
俺に、相手がいるって言っても、それは、特定の相手ではなくって、ただ、……。
「法規、俺は、バイじゃない。そして、別に、恋人もいない。俺が、俺が、好きなのは、法規だから……。」
「え……?」
一旦、話し出してしまったら、止める事は出来なくなっていた。
今まで、何も話さなかった分、こぼれ出るかのように。
「誰かを、法規の代わりにしていたわけじゃない。だけど、誰とセックスをしても、法規が欲しかった。誰かに抱かれれば、もし、法規が相手だったらどうだろう、って法規に抱かれたくなったし、誰かを抱いても、法規が相手だったら、って法規を抱きたかった。」
「政司……。」
「法規は、それでも受け入れられる? 俺が、ゲイで、しかも、兄弟である、法規の事が好きなんだ。セックスの対象としてだよ。それが、叶う事はない、叶えられる筈もない、わかっていても、そういう欲望や想いは止められない。」
「叶う筈もない……俺も、ずっとそう思ってきた。政司に対して、兄弟以上の感情を抱いてきたから。それでも、ずっと、吹っ切らなければいけないと思っていた。」
法規も、そう思っていた?
ずっと?
俺が、セックスの対象として、法規の事を考えていたように、法規もまた、俺の事を。
叶わない事。
叶えられない事。
でも、そうじゃないのか?
そして、そう思ったら、俺は、自分の衝動を止める事は出来なかった。
ベッドに腰掛けている、法規を押し倒していた。
「政司……?」
「法規が、欲しい。」
法規は、逡巡しているようだったけれど、俺は、そのまま、法規に口付けた。
拒んでは来ない。
だから、俺は、そのまま、法規の口腔内に舌を差し入れて、その舌を絡め取った。
舌で、法規の口腔内を味わい、絡めた舌を吸い上げる。
「……ふ……ん……」
パジャマのボタンを外していって、その肌に指を這わせる。
そして、露になった胸の乳首を摘み上げて刺激する。
そうしながら、口付ける位置を唇から、首筋へ、そして、徐々に下へと移していく。
「ん……ぁ……政司……」
赤く充血し、勃ち上がった乳首を、更に、指で弄る。
反対側の胸へ、口付けを落とし、その乳首を吸い上げて、甘噛みする。
「……あ……ぁ……んん……」
下肢に手を伸ばすと、法規のペニスも、勃起しかけているのがわかる。
その事実に、更に興奮して、俺のペニスも硬くなっていく。
ローションを手に取ると、法規のアナルに指を挿入していった。
「…ふ……ぁ……政司……」
アナルを解しながら、法規のペニスを口に含んでいく。
唇で、舌で、口淫を施し、硬度を増してくる、法規のペニス。
それは、オトコが欲望を隠せない、忠実な証。
それが、俺にって今、法規に。
「法規、イれて、いい?」
「………ああ。」
指を抜いて、ペニスにゴムを被せ、ローションの滑りを借りて、挿入していく。
深く飲み込ませてから、抽挿を開始する。
「んん……ぁ……は……あぁ…」
法規が感じる場所を突き上げながら、法規のアナルの締め付けを感じる。
律動を速めていくと、法規もより感じているようだ。
「はぁ……あ…っ!……ぁ……っ……!」
「法規……イイ……?」
「ん……あ……政司…っ…イきそ……」
俺も、もう、限界が近いのは同じで、硬くそそり勃った法規のペニスを扱いて、射精へと向かう。
「…ぁ…んん…く…ぅ…あ…っ!」
「法規……っ…!」
そうして、絶頂を迎えた。
今、望んで、与えられるならば、それが欲しい。
叶えられる筈のなかった想い。
叶えられる筈もなかった行為。
それが、ここにある。
「法規も、俺の事、欲しかった? 抱いて……」
俺の感じる所を、始めから知っているかのように、愛撫してくる。
「法規……法規……ぁ……」
再び、昂ぶってくる、お互いのカラダ。
その、法規のペニスを受け入れて、突き上げられて、感じて、更に昂ぶっていく。
性格こそ異なれど、全く同じDNA。
それが、交じり合い、溶け合っていく。
そして、若干は異なれど、ほぼ同じ、その容姿。
多分、俺と法規が抱き合う姿は、恐らく、まるで合わせ鏡のようなものだろう。
感じる場所は、どこまで同じなんだろう。
そこに通う神経は、どこまで。
侵されるはずのなかった禁忌が、今、ここで侵されている。
そこに何か実がなることがあるだろうか。
食べてはいけないといわれた、エデンの園のリンゴのように。
男同士だから、物体として実を結ぶ事は決してないのだけれども。
「…ぁ…っ…!…ぁあ…!っ…!法規…!イく…っ!」
「く……ん…ぁ…政司……っ…!」
迎えた絶頂の先に何が見えるのか?
そのリンゴを食べてしまった、俺と法規は?
同じ種の元、生まれた育ったその幹の行き先は。
それから、法規の口から告げられた言葉。
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